「呼吸がゼーゼー・ヒューヒューしているときがある」「機嫌が悪くて夜も眠れていない」など小児ぜんそくの症状は、軽症なものから重症なものまで様々です。
そのような症状をくり返しているお子さんは、ひょっとすると小児ぜんそくかもしれません。
小児ぜんそくとはどのような病気なのか、お伝えします。
【1. ぜんそくでは些細な刺激で空気の通り道が細くなり息苦しくなります】
ぜんそくでは些細な刺激で気管支が細くなり空気が通りにくくなり息苦しくなります。
この状態を「急性発作」もしくは単に「発作」と呼びます。
風邪などのウイルス感染、ホコリ、運動や冷気などが発作を引き起こす刺激となります。
発作の際に狭くなった気管支を空気が通ると、「ヒューヒュー」という音(喘鳴)になります。
聴診器がなくても背中に耳を押し当てると聞こえることが多いです。
発作は夜間や明け方に多い特徴があります。
風邪の時に咳がひどくなりやすい、風邪も引いていないのに夜や明け方に「ヒューヒュー」と胸から音がするなら、それはぜんそくの発作かもしれません。
【2. ぜんそくとは気管支が日頃から荒れた状態のことです】
ぜんそくとは、気管支に慢性的な炎症がある、つまり日頃から荒れた状態のことです。
荒れて過敏な状態であるため、健康であれば何も起きないような些細な刺激でも発作が起きます。
ずっと荒れた状態が続いているため、発作が何度もくり返し起きてしまいます。
【3. ぜんそくは発作が起きていない時の治療が大切です】
ぜんそくの治療には、「発作が起きた時に行う治療(発作治療)」と「発作が起きていない時に日常的に行う治療(長期管理)」の2種類があります。
ヒューヒュー・ゼーゼーして息苦しい発作の際に処方されるお薬(発作治療薬)は一時的に呼吸を楽にしてくれますが、それだけではぜんそくが治ったことにはなりません。
先にも書いた通り、ぜんそくは発作がない時も、日頃から空気の通り道が荒れた状態(気管支の慢性炎症)です。
完全に荒れた状態を治し気管支を健康な状態に保つために、「発作が起きていない時に日常的に行う治療(長期管理)」をしっかりと行うことが大切になってきます。
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(小児科医 蘇哲民)
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