赤ちゃんの1か月の診察にやってきたお母さんと、お兄ちゃん。
赤ちゃんはとても元気です。
お母さんの体調はどうですか、ときくと、
12月23日に里帰りから地元に戻ってきたばかりなので大変です、と。
思わず、
「ひゃー、それはクリスマス前の大変な時期を、なぜ選ばれたんですか?」
と聞いてしまいました。
すると、ちゃんと理由がありました。
お兄ちゃんが、赤ちゃんが生まれる前にサンタに手紙を書いたそうです。
それが今の地元の家でのできごとなので、
クリスマスイブに里帰り先にいては、サンタが迷ってたどり着けないだろうと、
お兄ちゃんから心配の申し出があったそうです。
それで、23日に里帰りから戻った、と教えてくれました。
お兄ちゃんのサンタへの気遣いと、
ご家族のそれを実行する愛情と、
元気に順調に育つことでそれを支えている赤ちゃん。
メリークリスマス、はみんなの力。
みなさんにも、メリークリスマス!
(小児科医 山口有紗)
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<プロフィール>
小児科医師。専門は子どものこころ。
目指しているのは、「子どもとその周囲が、少ししんどいときにこそ、安心してつながることのできる社会」。
高校を中退後、単身渡英し、ロンドンのインド人病院でボランティアを行う。
帰国後は京都で働きながら児童養護施設や不登校の子どもとかかわる。
大学入学資格検定に合格後、立命館大学国際関係学部で開発支援や母子保健を学び、約30の国や地域を歴訪。
卒後山口医学部に編入し、医師免許取得。国立国際医療研究センター病院小児科コース研修医、東京大学医学部附属病院小児科、茅ヶ崎市立病院小児科を経て、2017年4月より国立成育医療研究センターこころの診療部や児童相談所などで子ども・家族のこころの診療に従事。
診療の傍ら、子どもに関わる多様な専門家がつながるコミュニティ「こども専門家アカデミー」を主宰している。
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