次の予約は、7月にしようね、と言うと、
「そのときには、とっくに、7さいなんだよ!しかも、とっくに、1ねんせいなんだよ!」
ととってもうれしそうな女の子。
うんうん、そうだったよね。1年生はなにが楽しみですか?と尋ねると、間髪入れずに、
「やすみじかんとさんすうのべんきょう!!!」
わたしは、そうかぁ、休み時間がすでにちゃんとはいっているところがなんだかすてきね。
と言いました。
でもそのあと、彼女のことばを反芻しながら考えていたのだけれど、
きっと子どもにとっての休み時間というのは、「休憩」ではなくて、
それ自体が、授業よりもでっかい大事な大事なかたまりなんだよなぁ。
しかもそれを入学前から知っているんだなと思うと、
尊敬というか憧れというか、とても不思議な気持ちになり、
わたしにとっての休み時間的なものはなんだろうなとか考えていたらうきうきしてきました。
みなさんの休み時間は、なんですか?
(小児科医 山口有紗)
山口先生のきょうの診察室への想いについてはこちら。
https://www.kidsrepublic.jp/pediatrics/today/detail/vol00.html
<感想募集>
「きょうの診察室」の感想や山口先生への一言メッセージをお待ちしています。こちらのリンクよりお寄せいただけると嬉しいです。
https://goo.gl/forms/VwpFji8HPIfAW5sI3
<プロフィール>
小児科医師。専門は子どものこころ。
目指しているのは、「子どもとその周囲が、少ししんどいときにこそ、安心してつながることのできる社会」。
高校を中退後、単身渡英し、ロンドンのインド人病院でボランティアを行う。
帰国後は京都で働きながら児童養護施設や不登校の子どもとかかわる。
大学入学資格検定に合格後、立命館大学国際関係学部で開発支援や母子保健を学び、約30の国や地域を歴訪。
卒後山口医学部に編入し、医師免許取得。国立国際医療研究センター病院小児科コース研修医、東京大学医学部附属病院小児科、茅ヶ崎市立病院小児科を経て、2017年4月より国立成育医療研究センターこころの診療部や児童相談所などで子ども・家族のこころの診療に従事。
診療の傍ら、子どもに関わる多様な専門家がつながるコミュニティ「こども専門家アカデミー」を主宰している。
便利でお得なキッズリパブリックアプリのダウンロードはこちら。